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今月の新規配信コンテンツ

分類 がん基礎・臨床
[星薬科大学 学長] 牛島 俊和先生
・がんについての基礎知識 1(がんの遺伝子、がんの本当の始まり)(がんについての総論)
がん(悪性新生物)は1980年代以降、日本人の死因の第1位です。その内訳は、時代とともに変化しています。例えば、ピロリ菌除菌によって胃がんは減少し、喫煙対策により肺がんは減少傾向にあります。こうした変化から、疫学的知見に基づく対策の重要性が見て取れます。本講義では、がんの疫学や原因、さらにはその対策も含めて詳しく解説しています。
・近年、死亡率が増加傾向にある膵臓がん
・「日本人のためのがん予防法(5+1)」の実施によるがんリスクの低下
・がんについての基礎知識 2(がんの遺伝子、がんの本当の始まり)(がん遺伝子とがん抑制遺伝子)
がんの発生には、遺伝子の異常が密接に関わっています。例えばKRAS遺伝子は、正常な遺伝子配列からわずか一塩基異なるだけで、大腸がんの原因となることがあります。このような遺伝子の異常は、積み重なることによって多段階的に発がんし、多様ながん細胞に特有の性質を示すことから、治療標的にもなります。本講義では、がん遺伝子とがん抑制遺伝子、そしてこれら遺伝子の異常により引き起こされるがん細胞の性質について包括的に解説しています。
・がん遺伝子とがん抑制遺伝子の機能と異常
・遺伝子異常を標的とした治療薬の例
・免疫チェックポイントを標的とした創薬
・遺伝性、家族性がん
・がんについての基礎知識 3(がんの遺伝子、がんの本当の始まり)(最近の話題(エピジェネティクスとがんの本当の始まり))
エピジェネティックスは、遺伝子変異とは異なり、遺伝子配列そのものに変化がなくても遺伝子の働きを制御する仕組みを指します。代表的な例として、DNAメチル化による制御が挙げられます。これは、がん抑制遺伝子の発現を抑制するスイッチのような役割を果たし、発がんリスクを高めます。実際に全ゲノム解析では、がんのドライバー変異などの明確な遺伝子変異が見つからない症例が一定数存在し、これらにはエピジェネティックな異常の関与が強く示唆されています。本講義では、DNAメチル化の異常と発がんの関連について、胃がんの前向き研究を例に詳しく解説しています。
・エピジェネティックスとは何か
・がん抑制遺伝子のサイレンシングとDNAメチル化
・胃粘膜におけるメチル化の蓄積による発がんリスクの増加
分類 精神神経科
[国際医療福祉大学 医学部 脳神経内科 教授] 赤松 直樹先生
・薬剤師のためのてんかん学講座 1(てんかん)
てんかんは日本で100万人以上が罹患する、決して珍しくない疾患です。本講義では、てんかん発作のメカニズムや症状の多様性、原因、診断、薬物療法、そして難治性てんかんへの対応や外科的治療までを、最新知見に基づいてわかりやすく解説します。薬剤師としててんかん患者を支えるために必要な基礎知識を、脳神経内科の専門医がわかりやすく解説しています。
・薬剤師のためのてんかん学講座 2(抗てんかん発作薬)
本講義では、カルバマゼピン、バルプロ酸、レベチラセタムなど主要な抗てんかん薬の作用機序、適応、副作用、薬物動態を詳しく解説します。患者の年齢、性別、妊娠の可能性など個別の背景に応じた薬剤選択のポイントや、薬剤間相互作用への注意点も改質しており、薬剤師として適切な薬物療法の提案や服薬支援を行うための実践的知識が得られます。
・薬剤師のためのてんかん学講座 3(高齢者てんかん)
高齢者の約1%がてんかんを有し、その症状は認知症と見分けがつきにくいことがあります。本講義では、高齢者てんかんの臨床的特徴、診断のポイント、認知症との鑑別法を症例を交えて解説しています。薬剤師が認知症と誤診されやすいてんかんに気づき、適切な薬物療法や生活支援につなげるための知識が得られます。
分類 薬剤師業務/公衆衛生
[広島大学病院感染制御部/東邦大学医学部 微生物・感染症学講座] 森 美菜子/原田 壮平先生
・環境感染講座 13(帯状疱疹/結核の感染予防)
帯状疱疹は、水筒・帯状疱疹ウイルスによって発症し、水痘が治癒してもウイルスが神経に潜伏して、免疫が低下したときウイルスが再活性化し、帯状疱疹が発症します。結核菌の感染経路は主に空気感染で、結核菌が肺胞まで到達して初期病巣を形成した場合を感染成立といい、感染成立後、約10%の症例が将来のいずれかの時期に結核を発病します。今回の講義では、それぞれの感染症に対する感染対策について解説しています。
分類 薬剤師業務/公衆衛生
[東邦大学医療センター大森病院] 塚田 真由美先生
・環境感染講座 14(Clostridioides difficile関連腸炎/疥癬)
前半は、CDIについて解説します。Clostridioides difficileは編性嫌気性の芽胞形成性グラム陽性桿菌で、人の腸管に定着していることがあるが、トキシンを賛成する株がC.difficile感染症(CDI)として下痢を起こすことがあります。後半は、疥癬について解説します.疥癬は、ヒト皮膚角質層に寄生するヒゼンダニの感染により発症します。今回の講義では、それぞれの感染症に対する感染対策について解説しています。
分類 薬剤師業務/公衆衛生
[広島大学公衆口腔保健学] 太田 耕司先生
・環境感染講座 15(口腔カンジダ症の診かた、治療、予防/口腔内細菌コントロールによる感染予防)
前半は、口腔カンジタ症についてです。口腔カンジタ症は、口腔の常在菌であるカンジタ属真菌による日和見感染症で、口腔粘膜に表在性に発症します。口腔乾燥や義歯清掃不良は口腔カンジタ症のリスク因子となります。後半は、口腔内細菌コントロールによる感染予防について解説しています。口腔内細菌は細菌バイオフィルムを形成し、う蝕原因菌や歯周病菌の生息の場となり機械的な除去が必須となります。
分類 薬剤師業務/公衆衛生
[山陽小野田市民病院薬剤部] 山崎 博史先生
・環境感染講座 16(在宅における感染対策(消毒編))
本講義では、在宅における感染対策として、感染症ごとの介護サービス利用者、介護スタッフの感染防止のポイント、在宅医療に用いる器材などの衛生管理についての講義となっています。MRSAや肝炎ウイルス、インフルエンザウイルスなどの代表的な感染症についての解説、在宅医療で使用されるネブライザー、加湿器、自己尿道カテーテル、口腔ケア用品、経腸栄養剤投与セットなど、器材の衛生管理について解説しています。
分類 薬剤師業務/公衆衛生
[広島大学公衆口腔保健学/広島大学病院感染制御部] 太田 耕司/森 美菜子先生
・環境感染講座 17(歯科診療における感染対策/高齢者介護施設における感染対策)
前半は、歯科診療における標準予防策について、全ての患者の血液・唾液を含む体液・排泄物・粘膜・損傷した皮膚を感染の可能性がある対象物として取り扱うことが重要です。後半では、高齢者介護施設で注意すべき主な感染症として、インフルエンザ、COVID-19、感染性胃腸炎、疥癬、結核、薬剤耐性菌、B型、C型肝炎、HIVなどがあります。集団感染の予防、日常の感染対策、薬剤耐性菌や血液体液を介して感染する感染症対策について解説しています。
分類 薬剤師業務/公衆衛生
[東邦大学医療センター大森病院] 塚田 真由美先生
・環境感染講座 18(保育所での感染対策)
保育所等における感染症対策では、抵抗力が弱く、身体機能が未熟であるという乳幼児の特性を踏まえ、感染症に対する正しい知識や情報に基づき、適切に対応することが求められます.注意すべき感染症として、ノロウイルス感染症、乳幼児嘔吐下痢症、インフルエンザ、COVID-19、水痘、腸管出血性大腸炎、流行性角結膜炎について、保育所の環境や乳児の特性を踏まえて感染対策について解説しています。
分類 薬学的管理・指導
[(有)宮﨑薬局] 宮﨑 長一郎先生
・ハイリスク薬の薬学的管理 1(背景と目的)
薬剤師は調剤過誤や副作用リスクを最小化し、患者の安全を守る重要な役割を担っています。本講義では、調剤事故の実例や薬物動態学的視点からの処方監査、さらにハイリスク薬に関する薬学的管理の実践的手法を解説し、薬学的知見を活かした適正使用の意義を理解できる内容となっています。
・背景と目的
・処方監査の要点
・調剤事故事例
・RMP活用と管理指導
・ハイリスク薬の薬学的管理 2(薬物動態学的処方監査)
薬剤師が患者の安全を守るためには、処方内容を薬物動態学的に評価し、過量投与や副作用リスクを事前に察知する力が求められます。本講義では、処方監査に必要な患者情報の収集や薬物動態パラメータの活用方法、TDM対象薬の適正投与設計、さらに腎機能や併用薬を考慮した臨床判断の重要性について解説しています。
・処方監査の基本
・薬物動態の活用
・TDM対象薬管理
・症例を用いた実践
・ハイリスク薬の薬学的管理 3(ハイリスク薬の薬学管理と医薬品リスク管理計画)
薬剤師は医薬品の適正使用を支える要として、処方監査や副作用モニタリングに加え、RMPを活用した体系的な管理を行うことが求められます。本講義では、特定薬剤管理指導加算の意義や製薬企業が作成する資材の活用、抗悪性腫瘍薬や生物学的製剤を含む具体的なリスク最小化活動を通じて、薬剤師が患者安全を高めるための実践的視点について解説しています。
・RMPの基礎
・特定薬剤管理指導加算
・抗悪性腫瘍薬管理
・生物学的製剤管理

おすすめ講座

分類 薬学的管理指導/緩和医療/循環器・呼吸器/在宅医療
[一般社団法人 MY wells 地域ケア工房] 神谷 浩平先生
・緩和医療 17(心不全の緩和ケア)
緩和医療シリーズ17は、心不全の緩和ケアになります。世界的に見ると、心不全の患者さんは、がん患者以上に緩和ケアが必要とされており、日本でも増加傾向にあります。また心不全に伴い、心臓由来/非由来の高頻度の痛みや、倦怠感、うつ病なども併発します。本講義では、心不全患者さんの緩和ケアが必要な状態の説明に加え、医師が実際に行っている緩和ケアや考え方を解説しています。 
分類 歯科・口腔外科/OTC/
[東京理科大学薬学部 教授] 鹿村 恵明先生
・オーラルケア商品の購入者に対する歯科受診勧奨
本講義では、以下に記載するオーラルケア商品の購入者において、観察すべき自覚症状・所見や対応(歯科受診勧奨の目安)について、詳細に解説しています。(歯痛薬、歯槽膿漏薬、口内炎用薬、口唇ヘルペス再発治療薬、含嗽薬、口臭用薬、とろみ剤、亜鉛(サプリメント)、歯周病ケア用歯磨き粉、ホワイトニング用歯磨き粉、知覚過敏用歯磨き粉、洗口剤、入れ歯安定剤、口腔用ジェル、マウススプレー)。※本講義は、栃木県薬剤師会と栃木県歯科医師会、千葉県薬剤師会の協働で作成された「オーラルケア商品の購入者に対する歯科受診勧奨ガイドライン」に基づき作成されています。
分類 薬剤師業務/健康管理
[公益社団法人 地域医療振興協会 ヘルスプロモーション研究センター] 中村 正和先生
・禁煙支援の重要性を確認する
禁煙支援をテーマとした講義(全3回)の第1回目です。喫煙は、今なお大きな健康被害をもたらしており、喫煙者の命と健康を守る上で、禁煙が重要です。その健康被害の例としては、喫煙が要介護の原因になること、感染症のリスクを高めること、メタボ・糖尿病と密接な関係があることなどが挙げられます。今回はその喫煙のリスクについて、様々な研究結果を用いながら解説しています。また加熱式たばこの健康影響についても詳細に解説しています。
分類 感染症/小児科
[かずえキッズクリニック 院長] 川上 一恵先生
・小児の感染症 2(各論)
本講義では小児の感染症の各論として感染部位や症状ごとに疾患を分けて症状や治療法などについて解説しています。気道感染症としてインフルエンザやRSウイルス感染症、百日咳、マイコプラズマ肺炎、アデノウィルス感染症、溶連菌感染症、消化管感染症としてロタウイルス感染症、ノロウイルス感染症、ポリオ、ボツリヌス感染症、発疹性疾患として麻疹、風疹、水痘、流行性耳下腺炎、突発性発疹、伝染性紅斑、手足口病、ヘルパンギーナ、黄色ブドウ球菌感染症、寄生性疾患としてアタマジラミを紹介しています。
分類 内分泌・代謝/小児科
[聖路加国際病院内分泌代謝科 部長] 能登 洋先生
・小児糖尿病の診療
日本の小児糖尿病は、1型が80%、2型が20%と言われています。子どもの場合、食物摂取量は成長に影響するため、摂取カロリーを安易に減らしていけず、配慮が必要です。本講義では小児糖尿病の現状・診療上の注意点・薬物治療について分かり易く解説しています。