今月の新規配信コンテンツ
分類 セルフメディケーション
[公益財団法人日本スポーツ協会]
大石 順子先生
・1-1.禁止される物質とは?(2024年禁止表国際基準)
ドーピング禁止物質はWADA(世界ドーピング防止機構)の国際基準で毎年改定されます。競技会はもちろん競技会外でも常に禁止される物質について、2024年の追加と変更点を交えて分かりやすく解説しています。また、うっかりドーピングやTUE(治療使用特例)申請についても説明しています。
・1-2.禁止される物質とは?(2024年禁止表国際基準)
2024年の禁止表国際基準のうち、競技会と競技会外で常に禁止される物質と方法、競技会検査で禁止される物質、特定競技において禁止される物質について、追加や変更点を交えて分かりやすく解説しています。また、うっかりドーピング、サプリメント、治療目的使用には注意すべきと説明しています。ウォッシュアウト期間、2024年監視プログラム、禁止物質の解釈とTUE申請、使用可能薬リストについても紹介しています。
・2.アンチ・ドーピングから考えるサプリメントと化粧品
スポーツ貧血予防のサプリメント、免疫力アップのためのプロバイオティクスやオメガ3脂肪酸、カルシウムサプリメントによる健康リスク、イップスでのカンナビジオール吸引の注意点等について解説しています。サプリメント摂取に際してはUSADAのハイリスクリスト、スポーツ栄養Webのリスト、日本スポーツ協会HPのアンチ・ドーピングQ&Aが参考になることを説明しています。
分類 脳神経内科
[鳥取大学脳神経小児科 准教授]
岡西 徹先生
・結節性硬化症 1(病態と全体像)
結節性硬化症(TSC)は全身の疾患で、皮膚、脳、腎臓、肺、心臓など、様々な部位に様々な症状がおきます。本講義では、結節性硬化症の疫学や遺伝子、多臓器にわたる症状、診断方法、診療体制、治療薬であるmTOR阻害薬(アフィニトール®・ラパリムス®)について詳しく解説しています。
・結節性硬化症 2(治療-精神神経症状以外)
本講義では、結節性硬化症の皮膚病変の治療と、生命予後に特に関わる上衣下巨細胞性星細胞腫(SEGA)、腎血管筋脂肪腫(AML)、肺リンパ脈管筋腫症(LAM)の病態と治療について、分かりやすく解説しています。また各病態におけるmTOR阻害薬(アフィニトール®・ラパリムス®)の治療効果について、自験例を交えながら詳細に解説しています。
・結節性硬化症 3(神経精神症状の治療)
結節性硬化症におけるQOLに重大な影響を与える神経精神症状としては、てんかんとTAND(結節性硬化症関連精神症状)が挙げられます。本講義の前半では、結節性硬化症によるてんかんの症状と薬物療法、手術、迷走神経刺激療法、食事療法について詳細に解説しています。後半では、TANDに伴う知的発達症や自閉症スペクトラム症(ASD)、注意欠如多動症(ADHD)、限局性学習症(SLD)の症状や薬物療法、心理教育的対応、環境の調整について分かりやすく解説しています。
分類 緩和医療
[一般社団法人 MY wells 地域ケア工房 緩和医療専門医]
神谷 浩平先生
・緩和医療 10(倦怠感の緩和ケア)
緩和専門医の神谷先生による緩和ケアシリーズの第10回です。本講義では倦怠感に対する緩和ケアについて倦怠感アルゴリズムに沿って解説しています。定義(身体的・精神的・認知的倦怠感)や日常生活への影響、原因の探索、閾値下せん妄へ・睡眠障害・抑うつとの関係、治療目標の設定、ステロイドが有用な患者の因子と処方例、体力温存法、運動療法、間欠的鎮静など、だるさを緩和するためのエッセンスが詰まった講義です。
・緩和医療 11(便秘の緩和ケア)
緩和専門医の神谷先生による緩和ケアシリーズの第11回です。本講義では便秘に対する緩和ケアについて、便秘の定義、ブリストル排便スケールの活用、薬物療法(浸透圧性下剤・大腸刺激性下剤・上皮機能変容薬・末梢性μオピオイド受容体阻害薬など)、高マグネシウム血症の事例、慢性腎不全と便秘のケア、長期連用の問題、オピオイド誘発性便秘(OIC)の機序、ナルデメジン使用のコツ、非薬物療法などについて詳しく解説しています。
・緩和医療 12(不眠の緩和ケア)
緩和専門医の神谷先生による緩和ケアシリーズの第12回です。本講義では不眠に対する緩和ケアについて、不眠の評価方法から原因、治療方法について解説しています。倦怠感と睡眠障害の関係や年齢と睡眠の関係、環境調整、睡眠衛生指導、不眠症状を把握する問診のコツ、薬剤性不眠、薬物療法の特徴と使用のコツ、体内時計のメカニズム、緩和ケアに携わる医療従事者の不眠ケアへの目標などがわかる現場で役立つ講義です。
分類 在宅医療
[株式会社ONEDERS アイビー薬局]
手嶋 無限先生
・在宅療養支援認定薬剤師とは
2014年より患者さんの立場に沿って、医療チームの一員として活躍する事ができる一歩先行く薬剤師の育成を目指す、在宅療養支援認定薬剤師の制度が始められました。本講義では、在宅療養支援認定薬剤師を習得する上で必要となる、知識、技能、態度について説明しています。在宅医療において、実際に行った薬学的介入事例を示し、具体的な活動内容を紹介しています。
・在宅療養支援における多職種連携の実際
在宅療養支援では、病院、薬局だけでは成り立たず、様々な職種の方々と連携し、患者さんのケアをしていく必要があります。在宅療養の現場では、情報伝達がうまくできていないケースが多く、現場に薬学の知識が不足しているためにうまくいかなかないことが多々見られます。本講義では、長崎で実際に使われている、情報連携システムの紹介や、先生自身が行っている介入、他職種が行っている内容を紹介しています。
・在宅療養支援におけるフィジカルアセスメントの実際
浮腫み、呼吸の様子、口腔内の様子、尿の色など、薬剤師でも気付けることはたくさんあります。本講義では薬剤師が行うフィジカルアセスメントとして、薬剤師でも可能なチェック方法を様々紹介しています。薬剤師がフィジカルアセスメントを行うことで、薬の副作用との関連も視野に入れ医師に報告をすることができます。また、在宅で使用する器具の紹介や、減薬につながったアセスメントの紹介をしています。
分類 小児科
[富山大学付属病院こどものこころと発達診療学講座]
辻井 農亜先生
・子どもの精神疾患 自閉スペクトラム症
近年診断される人の割合が世界的に激増している自閉スペクトラム症(ASD)は非常に多様な所見が見られ、ニーズに合わせた適切な支援が求められます。本講義では、定義から臨床所見や特徴、乳児期から学童期の年齢別に見た症状、20年後の長期転帰、精神科的併存症、易刺激性、うつ病との関係、診断基準(DSM-5-TR)、心理検査・評価尺度、アセスメントツール、鑑別診断、環境調整、構造化の手法、薬物療法などについて解説しています。
・子どもの精神疾患 注意欠如多動症
注意欠如多動症(ADHD)は日常生活において困難に直面することが多く、特徴と年齢にあわせた支援が重要です。本講義では子どもの注意欠如多動症について、定義や臨床所見、年代による症状の現れ方、成長に伴う症状の経過、機能障害、病因、神経心理学的検査、診断、診断補助ツール、併存症、DBD(破壊的行動障害)マーチ、気分障害との関係、治療目標、環境調整、心理社会的治療、薬物療法、休薬日の設定などについて解説しています。
・子どもの精神疾患 チック症
チック症は無意識に出てくる動作であり、苦痛を伴う場合だけでなく他の精神疾患を併存する例もあります。本講義では暫定的チック症・持続性(慢性)運動/音声チック症・トゥレット症の診断的特徴、併存症、臨床症状とQOLの経過、場面や心理状態と症状の変動、病態、臨床診断、鑑別診断、チックを引き起こす/増悪させる薬物、治療方針、家族ガイダンス、心理教育、環境調整、認知行動療法、薬物療法などについて解説しています。
分類 内分泌・代謝
[城西大学 薬学部 薬学科 臨床病理学講座 教授]
渡辺 知恵先生
・病態学シリーズ(尿崩症・SIADH)
内分泌疾患として、尿崩症・SIADHについて解説しています。本講義ではホルモンとその産生部位から下垂体の構造、下垂体後葉ホルモンの分泌機序とその作用、バソプレシン(AVP)の分泌調節機構、尿崩症(中枢性・腎性尿崩症)の定義・原因・負荷試験法・診断・薬物療法、尿崩症と心因性多飲症の鑑別、SIADH(バソプレシン分泌過剰症)の定義・原因・診断・治療、低Na血症の症状などについて詳しく学びなおすことができます。
・病態学シリーズ(骨粗鬆症)
内分泌疾患として、骨粗鬆症について解説しています。本講義では、骨粗鬆症の定義から疫学、骨代謝の調節機構、骨リモデリング機構、骨密度と骨質、原発性・続発性骨粗鬆症の原因、症状、脆弱性骨折の定義、病態、診断基準、骨代謝マーカー、予防法、食事指導、運動療法、QOL評価法(JOQOL)、薬物療法の開始基準、治療薬の特徴などについて詳しく学びなおすことができます。
・病態学シリーズ(拒絶反応・移植片対宿主病)
移植医療として、拒絶反応・移植片対宿主病について解説しています。本講義では、臓器移植の概要と歴史、疫学(移植後5年生存率、脳死下ドナー数、臓器移植件数、移植希望者数、平均待機年数)、拒絶反応・移植片対宿主病(GVHD)・輸血後GVHDの機序、各症状とそれに対する治療法・予防法、臓器移植・造血幹細胞移植の流れ、造血幹細胞移植後の生活(感染症予防・食事の注意点)などについて詳しく学びなおすことができます。
分類 災害医療
[都立広尾病院 減災対策支援センター]
中島 康先生
・災害の現場からみた被災時の医療継続への方策 その1~その2
災害時に医療業務を継続するためには、平時から準備しておくことが重要です。本講義の前半では、防災対策においては本人・家族の無事が医療業務継続の大前提であること、普段から家庭・職場での整理・整頓・清掃・清潔・躾(5S)や備蓄準備・管理などの備えが大切であることを提言し解説しています。後半では、どの災害でも共通して起こる結果事象への対処方針を記した、災害時に役立つ「業務課継続計画」の策定について、講師の経験則を交えながら分かりやすく解説しています。
・災害の現場からみた被災時の医療継続への方策 その3
災害時の備えとして、「医療を続けていくと思うからこそ業務の限定が必要である」この矛盾を事前に納得して、準備しておくことが重要です。本講義では、発災初日に減らす業務を明示する「業務の仕分け」の3原則、目標による管理を見える化する道具である「アクション・カード」の例、動けるチームの特徴について詳しく解説しています。
おすすめ講座
分類 公衆衛生
[東京大学医学部附属病院薬剤部 薬剤主任]
高山 和郎先生
・薬局における感染対策の基礎 1
薬局の感染対策について、理解しておくべき基本的な情報についての講義です。最初に3要素(病原微生物・感染経路・宿主)から「感染」について説明しております。次に感染対策の基本となる「標準予防策・感染経路別予防策」の重要性について解説し、終盤では手指衛生のためのガイドラインなどを示しながら、実際の手洗いの方法も含め、感染対策の要である「手指衛生」について詳しく解説しています。
分類 小児科
[医療福祉センターさくら 院長]
服部 益治先生
・子どもの“夜尿症”
厚生労働省の人口動態統計などから推定すると我が国で未受診を含めた夜尿症患児の総数は約80万人を上回ると予想されるという。小児の代表的慢性疾患の食物アレルギーや喘息と比べても決して珍しい疾患ではないことがわかる。本講座では子どもの夜尿症について、年齢別発症頻度、子どもの心に与える影響、受診のタイミング、発症の原因、治療の基本と診療の流れ、薬物治療と他の治療法、治療にあたる周囲の心構えなどを示しながら解説しています。
分類 がん基礎・臨床
[聖路加国際病院 腫瘍内科 AYAサバイバーシップセンター]
北野 敦子先生
・AYA世代がんー総論ー
AYAとは、A(Adolescent 思春期)YA(Young Adult 若年成人)を示す言葉で、現在AYA世代のがんは、国のがん対策の対象となっています。本講義では、AYA世代がんの定義や状況、課題や、東京都モデル事業としてAYA世代がん患者支援を行っている、聖路加国際病院のAYAサバイバーシップセンターでの取り組みを分かりやすく解説しています。
分類 老年薬学
[東京大学医学部附属病院 老年病科]
小島 太郎先生
・高齢者のポリファーマシー対策 3
高齢者のポリファーマシー対策について第1回講義(全3回)です。高齢者では多疾患併存や老年症候群などからポリファーマシーに陥りやすい状況にあること、ポリファーマシーによって引き起こされる可能性のある問題点などについて詳しく解説しています。薬剤起因性老年症候群と原因薬剤、高齢者の薬物有害事象の被疑薬の分類などについても説明しています。
分類 精神神経科
[慶應義塾大学医学部 精神・神経科学教室]
菊地 俊暁先生
・うつ病の精神療法
人間の気分や行動は認知、すなわちものごとの考え方・受け取り方によって影響を受けているといわれています。認知行動療法は、うつ病患者の認知を修正することで気分を改善する、さらには行動も合わせて変化させることで生活上の問題も解決する治療です。本講義では、実際の症例に対する治療の具体例について解説しています。